おはようございます。
MountainDaysです。
本日は汗(アセ)と防寒という点でお話させていただきたいと思います。
雪山登山シーズンでも2人に1人は汗をかきやすいということがわかってきた昨今。運動が伴う場合に発汗が伴う以上は登山中に「汗をかく」という生理現象はどう頑張っても止めることができないのかもしれません。
汗は冷えの原因!
そこで大切になってくるのが「汗から来る冷え」いわゆる汗冷えから身体を守るということ。一度冷えてしまった身体を温めなおすことは容易ではなく、はじめから冷やさないことがとても大切です。
汗冷えの仕組み
汗で身体が冷える、これが汗冷えなのですが、そもそも汗冷えはどういった仕組みで起きているのかご存知でしょうか。
そもそも汗とはどんなものかご存じでしょうか。
汗ってなに!?
当たり前ですが汗は水分です。
そして汗をかくことは体温を下げるのに最も効率的方法であり、体温調節としての役割を果たしています。(汗が蒸発するときの気化熱により、体内の熱を体外に逃して体温を下げています。)
汗冷えまでの流れ
水分(汗)の熱伝導率は非常に高く、身体から出てくる汗を吸収したベースレイヤー、登山服は時間を置かずしてすぐに冷たくなります。
- 汗をかく
- 身体から出た汗を登山服が吸収
- 2の状態が続き服の吸水量も限界
- 休憩を取る
- 冷たい空気に触れる
- 身体が冷える
登山中の汗は高性能なベースレイヤーを着用していたとしても、冷たい空気に触れることであっという間に冷たくなります。
汗冷え対策
インナー(下着)で対策
半袖・長袖Tシャツなどのベースレイヤーの下にインナーを着てみましょう。
雪山登山においてはアウターや靴下と並んで重要視されるアパレルアイテムの一つがインナー。メーカーも力を入れて開発をしており、高価格帯の製品も一度は試してみる価値ありです!
※ドライ系アンダーウェア、高機能素材、メッシュ素材と書かれていることが多いです。
身体を拭く
顔や首周りの露出している部分であれば、汗を拭うことができます。
しかしながら、露出していない部分に手を伸ばして拭こうとすることはあまり現実的といえません。
着込む
登っている最中に汗をかいていて、さらに着込むと余計暑くなるのでは無いかと思われる方もいらっしゃるでしょう。おっしゃる通り、登っている最中に厚着をしろと申し上げているわけではありません。
あくまで立ち止まって休憩をした際に、暑さを感じているうちに着込むことで、身体から熱が奪われる=汗冷えを防ぐことに繋がってきます。
汗冷え対策まとめ
残念ながら完璧な汗冷え対策はありません。
それでも少しずつ登山中の不快感は薄まり、むしろ快適性が高まっているとすら言えます。
併せ技にはなりますが、ドライ系のインナーを上下で着用し、ちょっとした休憩を取る際にも、防寒着を着込むことで(ある程度)冷えを防ぐことができます。
ザックを降ろしたら、まずは防寒着を着用するという習慣をつけておくことで無用な冷えを回避することができますので、まずは実践してみていただければと思います。