2019年/2020年シーズンで雪山登山を始める方、またこの数年で始めて経験者として着々と雪山に登っている方向けに書かせていただきました。
恵まれた環境下においては絶景が期待できる雪山。写真では伝わらない、その場にいる登山者のみが感じることのできる自然があります。先日書かせていただいた物では最低限の装備をお伝えさせていただきました。
雪山登山へ行くハードルを下げて、体感していただきたい。そういう想いで書かせていただきました。
しかしながら、書き手として、伝え手として十分ではないとも思っています。
心配性だからもっとちゃんと揃えたい!
雪山用に専用の装備を教えて!!
そんな方も多くいらっしゃるかと思いまして、雪山装備一覧をご用意させていただきました。
装備/山道具 | 購入金額の目安 | ポイント/買うタイミング |
雪山用登山靴 | 35,000円〜80,000円 | コバ付の登山靴。 最初の数回、雪山のレベル、残雪期ではハイカットの登山靴でも可。 |
12本爪アイゼン | 18,000円〜28,000円 | 登山靴との装着感重視。 10本爪は経験者用。 ストラップ式アイゼンはコバ付の登山靴以外でのみ可。 |
アンダーグローブ(手袋) | 3,000円〜10,000円 | 雪山始める時。 |
ミドルグローブ(手袋) | 3,000円〜10,000円 | 雪山始める時。 ウール製もGood! 予備も必携。 |
アウターグローブ(手袋) | 1,500円〜25,000円 | 雪山始める時。 防寒テムレスは弱みもあるので注意が必要もコスパは良。 予備も必携。 |
靴下 | 1,000円〜5,000円 | 雪山始める時。厚手の防寒用。 ネオプレーンなども要検討。 |
フリース/ソフトシェル | 15,000円〜50,000円 | 雪山始める時。 風を通しにくい物推奨。 |
ゲイター | 5,000円〜15,000円 | 生地のしっかりした物。 アイゼンの刃に負けない物。 夏山向けの物をボロボロになるまで使うのも可。 |
ストック | 10,000円〜25,000円 | スノーバスケット対応の物。 既存の物でOK! |
ダウンジャケット | 5,000円〜30,000円 | 主に休憩時に着用。 ウルトラライトダウンなど。 |
サングラス | 4,000円〜30,000円 | 安価の物でも。 レンズの色味が重要なので要チェック! |
保温水筒 | 5,000円〜6,000円 | 寒い中でも保温できればOK。 |
雪山登山デビューを済ませたら買いたい物
装備/山道具 | 購入金額の目安 | ポイント/買うタイミング |
ピッケル | 10,000円〜25,000円 | 認証チェック!最低限の質で軽くて短いもの推奨。 |
バラクラバ | 3,000円〜6,000円 | 風の強い日に行くようになったら必須! 口を開きやすい物推奨。 |
ハードシェル(上下) | 50,000円〜130,000円 | ベンチレーション必須。パンツはビブタイプがオススメ。 |
ゴーグル | 5,000円〜20,000円 | サングラスのサブの扱いでも。ただゴーグルは持っておくとGood!電熱線式などもあるので要チェック! |
セルフレスキュー・同行者を救う装備
装備/山道具 | 購入金額の目安 | ポイント/買うタイミング |
バーナー・コッヘル | 3,000円〜25,000円 | ガスの種類に注意。 液体燃料の物は雪山に強い。 |
ビーコン | 25,000円〜60,000円 | なるべく早めだが、急傾斜地、豪雪地帯などでは必須。 |
ゾンデ棒 (プローブ) | 5,000円〜12,000円 | なるべく早め。 カーボン製で軽く300cm以上の長い物推奨。 |
シャベル | 8,000円〜10,000円 | 早め。伸縮式で軽いもの推奨。 雪洞掘ったり、捜索したり… |
スノーソー | 3,000円〜15,000円 | シルキーゴム太郎が良いかもしれません! 雪洞掘ったり木を切ったり… |
ツェルト/シェルター | 10,000円〜30,000円 | 休憩時の風除け、雪洞でのビバークに。 |
プラスアルファで欲しい小物編
装備/山道具 | 購入金額の目安 | ポイント/買うタイミング |
土囊袋(数枚) | 300円 | アンカー用。 あれば助かるセルフレスキュー用。 |
ロープ(ザイル) | 10,000円〜30,000円 | 最悪の場合の懸垂下降用。 ロープワーク、懸垂下降スキル必須。ショートロープでも可。 |
竹竿・ピンクリボン | 自作 | 目印用。あれば良い位。 ホワイトアウト時になだらかな傾斜地で有用です。 |
防水マッチ | 500円〜1,000円 | ライターが点火しない時に。 |
麻紐 | 300円 | 点火やシェルター設営時に。 |
インソール | 1,000円〜10,000円 | 寒さ対策や歩き方対策、足保護に。 |
オイル式カイロ | 2,000円〜4,000円 | 使い捨てより長持ちするので推奨。 |
※ポイントについてですが、可と書かれているものに関しては望ましいわけではないことだけご承知おきください。
一覧にしてみましたが、必要に応じて最適な山道具を持っていくようにしてください。
下記にリンクを貼らせていただきます。最低限の装備から始めてみるのも良いかと思います。
もっと雪山の始め方を知りたい方は
筆者である私は日頃登山ガイドをしております。
2019年/20年の雪山登山に向けた机上講習を開催しています。
また最初は不安という方には雪山登山にご一緒しています。
机上講習で雪山はどういった環境か、どういう服装か、どういった準備が必要かなどをお話しさせていただきますので雪山登山未経験者の方はご参加いただけましたら幸いです。