今回は7月にお世話になった、立山の内蔵助山荘(くらのすけさんそう)についてレポしたいと思います。前々からオススメと聞いていたので泊まってみたかったけど、情報があまりなく計画する上で知りたかった点などを踏まえてレポしたいと思います!
内蔵助山荘の基本情報
泊まった日:2019年7月20日
泊まった場所:内蔵助山荘
宿泊料:1泊2食10500円(素泊まりは無し?)、お弁当は別途1000円
立地
北アルプス立山エリアの東寄りに位置し、別山と真砂岳の間に位置する内蔵助雪渓のそばにあります。室堂ターミナルからは登山道を通り立山三山を越えて約3.5時間(休憩・参拝含めるとと4.5時間ぐらい)のところにあります。
周囲の様子
別山方面から来ても、雄山方面から来ても「くらのすけ」の案内があります。看板は結構無くなってしまっているので、岩に書いてある文字を探すほうが確実です。ガスが濃い時にも迷わないように、雪渓にもガイドがしっかりあります。
途中には内蔵助山荘の先の内蔵助平・内蔵助雪渓への登山道の案内が出ています。この時はまだ残雪が多く整備ができていないとのことでした。
案内看板を少しすぎると、坂の下の方に内蔵助山荘の赤い屋根が見えて来ます!ちなみにこの日はガスで遠くからは見えませんでしたが、別山や富士の折立のあたりから見ることができます。
トイレについて
立ち寄り利用の方のためのトイレは入り口を出て左手側にありますが、使用頻度は低そうでした。(建物内受付料金箱に100円/回でした)
宿泊者用のトイレは、館内入って右手側にあります。男女共用ですが綺麗な洋式トイレで、出入口にはそれぞれの個室の使用中を示すランプが付いているので、外で待つことができます。トイレットペーパーは山小屋あるあるのゴミ箱へ捨てる形式で、流しで手を洗うこともできます。
売店について
入って正面に販売しているオリジナルグッズが置いてあります。おつまみや飲み物は写真左の受付の中にあるので、声をかけて受付で購入できる仕組みです。飲み物はコーヒー・紅茶・ココア・ビールなどなどが有ります。写真はありませんがライチョウがいるピンバッチが可愛かったのでついつい購入してしまいました。個人的に買うか悩んだのは、なめこ汁の手ぬぐいです。
乾燥室について
立ち寄り利用のための方の休憩室と一緒になった乾燥室が入口入って左側にあります。ヒーターは雨の日にしか入りませんが、とても強力で、前日まったく乾かなかった登山靴やザックまで2時間ぐらいでスッキリと乾きました!
ちなみに、消灯に合わせてヒーターは消されて室内に入れなくなるとのことなので、朝早くに出発する人は、消灯前に荷物を回収する必要があります。
その他の部屋・設備について
この写真の奥が食堂で、一度に20人ぐらいが食事を取れます。
その手前右側が畳敷きの談話室になっており、この日はストーブが入っていました。ここで、夕食まで宿泊されている方と次に行きたい山の話をしていました!(ちなみにこの日は宿泊者が7人しかいなかったので、のびのびでした!)
また、階段の踊り場には充電用コンセントや本棚が設置されており、自由に使えるようになっていました。
食事について
内蔵助山荘はとってもご飯が美味しいです!食堂入り口に置いてある炊飯器からご飯を自分でよそい、席に着くスタイルです。
夕飯はアジフライと季節の天ぷらや煮物と名物なめこ汁(手ぬぐいもある)で、なめこ汁とご飯はおかわり自由でした。なめこ汁は想像以上になめこが入っていて美味しかったです。揚げ物はサックサクでペロリと頂いてしまいました!
朝ごはんはこんな感じ!旅館の優しい朝ごはんという感じで、らっきょうなどの漬物も食べ放題でした。すべて手作りのものを山小屋で食べれると、元気が出ます!
おまけの飲み物!だいたい私はビールで、友人はコーヒーかホットミルクを頼みます。疲れた体に染み渡るビールと、冷えた体をあっためるホットミルクの組み合わせが鉄板です(笑)ちなみにホットミルクはメニューにはありませんでしたが、作って談話室まで持ってきてくれるやさしさでした。
寝床について
この日は梅雨前線直撃でずーっと雨予報だったため空いており、ひとグループ一部屋を使わさせていただきました。約6畳の個室は通常時は1部屋3〜5人、最大は6枚の布団に10人で寝れるようです。(写真左に見切れているお知らせに、寝方が書いてあります)
壁に貼ってあるお知らせには注意書きが丁寧に描かれています。飲み物のサービスのことやご飯のこと、タバコなどは玄関が外でと書いてあります。お茶は消灯前まで受け付け横の机に水筒を置いておくと無料でいただくことができます。
感動したのは避難経路図が書いてあること。この規模の山小屋で初めて見た気がします!また、これを見ていただくとわかるように自炊室はありません。一応、乾燥室の一角でできるようですが、ここの美味しいご飯を食べない人はほとんどいないからだと勝手に思ってます。
ちなみにザックは全て廊下の棚に置いて、必要なものや貴重品だけを寝床に持ち込むイメージです。朝早い人がいてもみんな廊下でゴソゴソするので、寝床は静かでいいかもしれません!
景色について
景色もまたすごいんです!内蔵助山荘はご来光が一押しの山荘ですが、この日は1週間降り続いた雨が大気中のチリを落としてくれていたため、夜の空気がとても空気が澄んでいました。山小屋からみる富山湾の夜景は、山小屋のお父さんもここまで見えたのは初めてのレベルとのこと。写真手前は富山湾の夜景で、奥に横一直線に並んでいる光は石川県の富山湾とは反対側の海岸線の夜景とのことです。私もかなり必死に写真を撮りましたが、山荘のスタッフさんは一眼レフに三脚まで持ち出して撮ってました(笑)きれいな写真撮れたのかな?
また、写真にはさすがに撮ることができなかったけれど、唐松岳頂上山荘の明かりや、五竜岳へご来光登山をする人のヘッドライトの明かりを見ることもできました。
朝はガスっていて、稜線からのご来光は見えなかったけど、雲の隙間から何となく見ることができました。また、夜は見えなかった富士山が綺麗に見えました。
内蔵助山荘って?
お世辞ではなく、今まで泊まった山小屋の中で一番良かったです!あのコンパクト感と、スタッフさんのさり気ないやさしさと、かゆいところに手の届く感!
また泊まりたいなー!