長期休暇となるGW期間中(4月28日〜5月8日)は例年以上に遭難事故が頻発。
頻発する事故の背景には罠が潜んでいました。
2016年春の雪山は遭難・事故が頻発!(1)の続編をお届けします。
危険が潜む罠は「擬似晴天」
「擬似晴天」という言葉、耳にしたことがありますか?
擬似晴天とは気圧配置によって一時的に高圧的な場所が生まれ晴天になることです。
もちろん、曇りの中から晴れ間が覗き始め快晴になると、
「うわー晴れたね!」
「わたし、やっぱり晴れ女!」
そんな会話が生まれることは間違いありません…
しかし、この擬似晴天は長くても数時間、短いと30分程度しか晴天が続きません。
あなたなら罠があるとわかっていれば山に行きませんでしたか?
擬似晴天と判断するには事前情報が大事。
擬似晴天と判断するには事前に天気図を見ておくこと。
現地に入って状況判断だけでは対処のしようがありません。
事前に天気図を見ておくことで大方の擬似晴天は回避でき山行計画に予め反映させておくことができます。
低気圧が2つ近く並んでいる時は擬似晴天が起こりやすい!
と覚えておいてください。
危険回避の勉強をしてみよう!
山にはたくさんの危険が潜んでおり、いつどんな時に危険が身に降りかかるかわかりません。山における活動の基本は危険回避の勉強にあります。
どんな危険があるかを考え、山仲間たちと話し合いの場を持っておくことをお勧めします。自分だけでは考えもつかない危険があるかもしれません。
想定外の危険を予測して、回避・対処法を学んでおきましょう。
擬似晴天もそのうちの一つでした。
雪山への危険回避の中では優先順位が後回しにされがちですが、この記事を読んだのをきっかけに考えていただけると嬉しいです。
あと1ヶ月ほど残雪期の雪山登山は続きます。
安全第一で雪山へ行ってきてください!