雪山登山を始めて1年目はお金を節約して装備もそこそこにしてとりあえず一通り揃えました。という人も多いのではないでしょうか。
1年目の雪山はいかがでしたか。
それなりに雪山を楽しみ、なんとなくだけど雪山登山がわかったという人も多いでしょうし、雪山入門の教科書のセオリーでは一通り最低限の装備を揃えることを推奨しており、その通りやればそれなりの満足した山行ができたかと思います。
今季2年目の年を迎え、1年目の不満を少しずつ解消していくことをご提案させていただきたいと思います。みなさんの悩みに合わせてオススメの装備をご紹介します★
寒さ対策をしっかりしよう!
立ち止まった時の寒さにやられました。
雪山の最大の悩みは寒さ!という方も多いです。
長時間の雪山登山になればなるほど、寒さを感じやすくなるようでどうにかならないかという相談が寄せられます。
防寒、適切な水分補給、暖かい食事、行動食が必要になります。
2年目に向けて防寒面をまずは整えましょう。
買うべし!上級のフリース
某ファストファッションのフリースでも対応可!というガイドさんやショップの店員さんもいらっしゃると耳にしますが、それが許されるのは1年目までかもしれません。
状況によって何を中間着(ミドルウェア)にするかの判断が問われます。そんな時に状況が限られるフリースよりも性能の優れて質の良いフリースを着込むことで快適性は格段に上がります。
オススメのフリース
HOUDINI(フーディニ) Women’s Power Houdi
mont-bell アウトドアウェア メンズ クリマプラス200 ジャケット
買うべし!ソフトシェル
フリースと双璧をなす中間着(ミドルウェア)がソフトシェルになります。シェルはハード・ソフトの2種類があり、ハードと比べると悪天候の大雨時には不向きといえますが、少量の雨や雪への撥水性に優れているため雪山であなたを守る大切なパートナーになってくれる1着といえます。
ソフトシェルのメリット
- 透湿性に優れている
- 防風性に優れている
- ストレッチ性に優れている
- アウターとしても使える
- 撥水性に優れている
オススメのソフトシェル
MAMMUT SOFtech GRANITE hooded Jacket Men
patagonia ウィメンズ・アズ・ハイブリッド・フーディ
ピッケルを購入すべし!
ちょっと物足りなさを感じた。夏山と同じような山にも行きたいんだけど・・・
1年目物足りなかった!という人もいらっしゃるかもしれません。
そこで2年目の雪山の始め方ではピッケルが必要になるちょっと難易度の高い山々を紹介しております。
2年目のステップに合わせて確実にピッケルを入手しておくようにしましょう!
ピッケルの長さ
ピッケルは短いもので30cm、長いもので70cm程度の長さがありますが、おおよそ50cmー75cmが主流の長さです。身長から100cmを引いた長さが良いなどアドバイスが送られることも多いように思います。
しかし、実際にはそんなに長い杖は必要ありません。
比較的傾斜が穏やかな雪山ではそもそもピッケルは使いませんし、積雪がない場合は杖にすらなりません。
傾斜が急や危険箇所で役に立つのがピッケルです。
ズバリ!ピッケルの長さは55cm前後が良いと思います。
女性の場合60cm程度の長さを推奨します。
曲がってる物がいいの?まっすぐの物がいいの?
極端に曲がっている物はアックスに分類されますので、少し雪山登山のジャンルが異なってきます。
少し角度のついた物、まっすくの物があります。どちらでも大丈夫ですが、少し角度のついたピッケルの方が雪面への刺さり方や雪とピッケルの間で抵抗が生まれることからオススメしています。
3,000M級の山々に対応する雪山専用の登山靴を買おう!
1年目の雪山入門の段階では重登山靴などに最初からコバがついておりアイゼンの装着が可能だったので、そのまま雪山を始めることができました!という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな方はぜひ一つ雪山専用の登山靴をお求めになってみてはいかがでしょうか。
登山靴に保温材が使われているというメリット
一番のメリットは保温材が入っていることです。逆を返せば、夏山では暑すぎて履きたいとは思えない登山靴です。
山行時間が5、6時間を超えてくると寒さとの戦いになることもあります。またラッセルが続く場合はより防寒対策が求められます。そんな時に保温材が入っていない登山靴を履いている場合は軽度の凍傷になる可能性もあります。
アイゼンはもちろん登山靴に合う物を。
登山靴を新調する場合、雪山ではアイゼンの心配をしなくてはいけません。
すでにお持ちのアイゼンを持ち込んで、自分に合った登山靴とフィッティングしてみましょう!
靴底との接触具合などが見るポイントになります。
「登山靴とアイゼンとあなた。」三位一体の感覚が雪山での安全に繋がります。