多くの登山者の中には雪山登山靴について悩まれる方も多いのではないでしょうか。
一度購入した登山靴では納得いかず買い直す方もいらっしゃるほど・・・
これから雪山登山を始める方、またこれから新たに買い直す方にとって有益な情報になることを願って本記事を書かせていただきました。
登山靴を理解する
靴は大きく分けてソール部分とアッパー部分に分かれます。
ソール部分は多くのメーカーがビブラム社(伊・Vibram)のソールを採用しています。
そのためメーカーによっての大きな違いはあまりありませんが、ビブラム社のどんなソールを採用しているかという部分程度は意識しておくといいでしょう。
アッパー素材にはメーカーの創意工夫が表れています。
Gore-tex社のメンブレーで全体を覆う作りが多くのメーカーで採用されています。
違いが出てくる部分は型の違いはもちろんのこと保温材の入れ方などで大きく異なっています。
今回、登山靴購入時と実際に履いている時に気になるポイントに着目してみます。
雪山登山靴を選ぶときのポイント
夏山向けの登山靴と違い雪山登山靴ではソール部分に断熱材が使用されていたり、Goretexメンブレンにもライニング(裏地)が配置され基本的な断熱性、保温性が確保されています。
靴底から伝わってくる冷気を断熱する「断熱性」。
靴内で温まった空気を保温する「保温性」。
この2点が雪山登山靴を選ぶ際のポイントになってきます。
インソールで断熱性をカバーして副作用を得る!
断熱性能をより高めるのがインソールになります。
本サイトでもインソールをご紹介することがありますが、靴底からの冷気を少しでもシャットアウトすると同時に足から発する熱の保温性を高める効果がインソールによってもたらされます。
空気をいかに温めるか
靴内の空気を温めることがとても大切になります。
目新しい方法ではないかもしれませんが、
・靴下を二重で履かない
・大地を掴む感覚を忘れない
上記2点ご存知でしたでしょうか。
(アンダーソックスなどを除いてになりますが)靴下を二重で履かないことはとても大切です。
二重で履くと血流が悪化して足の体温が低下してしまうためです。
保温材をチェックする
登山靴においてはプリマロフトという保温材が良く使われています。
要所に配置することで適切に足を寒さから守ってくれます。
登山靴メーカーによってこの保温材の配置が異なります。
場合によっては少ない場合もありますので、特に足の甲の箇所などに配置されているかチェックするようにしてみましょう。
履き心地を理解する
誰にでも合う登山靴というのは現時点で販売されていません。
満足する履き心地を得られるまでには時間と機会が必要になります。
購入後は自宅周辺で短い時間の散歩などから始めて、徐々に歩く時間を延ばしていきます。
靴擦れなどが起きないと確認できた時点で登山で使えるようになります。
それでも初導入の際には靴擦れは起きるものと考えておきましょう。
靴擦れはカカト部分、指先などで起こりやすいため事前に絆創膏などでカバーしておくこともできます。
何度か履いていくうちに足に合わせて型も変化していきます。
数十回の山行後には満足な履き心地を得られるまでになっているでしょう。
靴は持ち主に合わせて変化し、素敵な山行へと導いてくれます。