富士山には、唯一無二のカッコイイ車が存在します。
頑丈な車体で力強い走りを見せつけながらも、登山者を助けるハートフルな車として活躍してくれる憎いヤツ!
富士山で活躍するブルドーザー
登山道とは別に設けられた道、いわゆるブル道を特殊自動車のブルドーザーやクローラーダンプが走ります。
通常は登山道沿いで登山者を癒してくれる山小屋に物資や小屋番(山小屋で働くスタッフ)を運んでいます。
昔の物資輸送
昔は七合目まで馬によって荷揚げされ、そこからは人力によって歩荷されていました。
これは江戸時代に「富士講」が広まってから富士登山が大衆的な行事となり、その時代に出現した馬方衆が始まりと言われています。
ブルドーザーが導入され始めたのは昭和30年代。
富士山レーダードーム建設時、馬による資材荷揚げに困り途中からブルドーザーによって荷揚げが行われるようになりました。
大活躍するブルドーザーを支えるブル道
ブル道は全部で4本存在しており、静岡県側(管理:林野庁静岡森林管理署)に3本、山梨県側(保有・管理:山梨県)に1本という具合。
ただし山頂までブル道が通っているのは静岡県側のみ。
山梨県側は標高3450メートル付近の八合五尺にある御来光館までしか通っていない。
ブル道を通ってご来光記念に出した絵葉書やその他郵便物、物資などが運ばれるなど富士登山に関わる方のライフラインとして活躍しています。
登山道と交えることもあり交通事故や道間違いなどが起きています。
登山者も注意が必要です。
ブルドーザーが運ぶ主な物
- 郵便物
- 食料/飲料
- 物販品
- 富士山で働く人々
- 急病人
救急時などにはこのブルドーザーが活躍!
といってもお金はしっかり請求される可能性がありますので安易なご利用にはご注意ください・・・
緊急時は登山者も運ぶ
基本的にはヘリコプターが役立ちます。
ヘリコプターが他場所で活動中で時間がかかる場合はブルドーザーが出動する場合があります。
緊急性が低いことも踏まえヘリコプターとどちらが良いかを現場の人間や救命の人間が判断を下しますので、その場の責任者の判断に従うようにしてください。
乗用車は五合目まで
登山者の車は五合目までしか入れません。
それも御殿場口のみ。
他の登山口においては五合目よりさらに下の臨時駐車場までしか車で乗り入れることはできません。
アクセス情報を必ずチェックの上、富士登山に向かうようにしましょう。