富山が誇る人気の観光地が三大霊山と呼ばれる立山。
室堂や称名滝、弥陀ヶ原、ミクリガ池などの観光で賑わう立山をより雄大なものにしているのが最高峰の大汝山(3015M)、主峰の雄山(2992M)、富士ノ折立(2999M)の3峰からなる立山三山と呼ばれる名峰たちです。
中でも雄山頂上に建立された雄山神社峰本社には、多くの登拝者が汗を流しながら参拝に登っています。
初めての登山にチャレンジしてみる方にまずお勧めしているのがこの雄山。
決して楽とは言えず、むしろ過酷な自然環境中での登山になる可能性もある山ですが、実際に登ることはできるのでしょうか。
雄山は誰でも登れるのか
2992Mの標高を誇る雄山までの登山は2450Mの室堂から始まります。
おおよそ540Mの標高差を登って降りることになります。
日頃運動されない方が観光ついでとして行くには少しハードかもしれません。
登山の経験が浅い方が雄山を登り無事に降りてくるためには十分な準備と山の道具が必要と言えます。
登山初心者が雄山に登るために
立山が誇る人気の山・雄山を登るために、雄山神社峰本社に登拝するには、、、
まず登山をするという心掛けは欠かせません。
観光のついでにちょっと足を伸ばして歩いてみようというのはかなり危険です。
登山をする前提で登山の準備をして立山に訪れるようにしましょう。
登山の準備
登山靴、レインウェア、ヘッドライト、ストック、防寒着、エマージェンシーキット、リュックサック
最低限としてこのような山道具、装備が必要になります。
雄山の登山時間やコース状況を考慮しても比較的軽装な格好、準備でも大丈夫と言えます。
ただし何かあった際のためにもエマージェンシーキットなどは最低限持って行くようにしましょう。
これに加えて最低限の飲み水や行動食(カロリーメイトやウィダーインゼリーなど)も忘れないようにしたいところです。
比較的軽装な格好って?
動きやすい運動用の服装をお勧めしています。
あまり肌の露出が多くないのが良いですが、体温調節ができるよう脱ぎ着できる服装が良いです。
肌着に注意!!
登山において綿生地100%のTシャツなどを肌着に着るのは好ましくありません。汗の影響を直接受けるため、濡れると乾きづらい綿生地が吸った汗は蒸発せずに身体を冷やす方に作用してしまうため、吸湿発散させることができるポリエステル素材などが適当です。
登山服って必要?
いきなり登山服を揃えるのはハードルが高いと思います。
ランニングウェアなど日頃何かしらの運動で使っている服装で登山をしてみることをお勧めしています。
雄山までのコース
室堂〜一の越山荘
室堂から一の越山荘までは約1時間ほど。
足元もしっかりしているためゆっくり歩いても1時間10分ほどで一の越山荘まで着くことができると登山、ハイキングの始まりとしては安心です。
コースタイム
登り
登山経験者で1時間。
ツアーやガイド登山で1時間10分強。
下り
登山経験者で50分。
ツアーやガイド登山で1時間。
注意点
1、登山道が整備されており快適に歩くことができますが時期によっては残雪があるため非常に滑りやすいことがあるので注意が必要です。
1、飲み物は一の越山荘で購入することができるため多くの水分は不要です。多くても1L。500mlもあれば十分です。
一の越山荘〜雄山山頂
一の越山荘から雄山山頂まではガラリと足元が変わります。
ここから本格的な登山です。
ザレついた砂礫(されき)の登山道は乾いていると非常に滑りやすく、登っている時にも滑りやすく下山の時には転びやすいので気をつけるようにしましょう。
コースタイム
登り
登山経験者で1時間。
ツアーやガイド登山で1時間15分。
下り
登山経験者で40分。
ツアーやガイド登山で50分。
注意点
1、滑りやすいのでストックなどを上手に使用してみましょう。
1、飲み物は雄山山頂で購入することができるため多くの水分は不要です。多くても1L。500mlもあれば十分です。
本格的な登山を始めたきっかけは立山という人が多い
立山に観光しに行って雄山に登ってから登山に目覚めたという人は多く、もしかしたらそうさせる何かしらの力があるのかもしれない…
神がかった話はさておき、純粋に自然が多く、景色にも恵まれているからこそ、立山への登山をキッカケにして本格的な登山を始めていると思っています。
もし良かったら立山観光の一つとして登山を目的に立山室堂まで足を運んでみてはいかがでしょうか。