ついに緊急事態宣言が解除されました。
編集部でも、一個人としても登山再開の動きを一刻も早く願ってきましたが、未だ公に登山するには気が引けます。
いつになったら登山再開できるのか。
登山再開するにはどうしたら良いのでしょうか。
緊急事態宣言が解除
4月7日緊急事態宣言発出。その時から新型コロナウイルスの感染拡大防止を目的としてステイホームという呼びかけの元、登山も自粛モードになりました。
そして、5月25日全国的に緊急事態宣言が解除されました。
その数週間前から痺れを切らして登山に向かう人、一部緊急事態宣言が解除されてすぐの最初の週末に登山に向かう人がいるなど登山に対する生活様式も様々に感じます。
緊急事態宣言下、団体声明や自治体の発表が相次ぎましたが、そんな中でも注目を集めたのが山岳4団体による共同声明です。
そこで編集部が興味を持ったのは登山者たち世論の声でした。
山岳関連の団体からの声明
声明の続きはありません
緊急事態宣言解除を迎えた今も声明の続きはありません。現状自粛継続という意思と思って良いかと思います。
(26日の時点で)25日付で声明の発表がありました。
所属者は0.76%
日本山岳会、日本山岳ガイド協会、日本・山岳スポーツクライミング協会、日本勤労者山岳連盟の4団体からの声明となりましたが、他にも登山関連の団体、企業はありますが、残念ながら一枚岩にはなっておりません。
そもそも日本山岳会系(4,800人)、日本勤労者山岳連盟系(2万人弱)の山岳会および山岳グループに所属している登山者は2万5千人弱。そこに日本山岳ガイド協会会員数2,019人、 日本・山岳スポーツクライミング協会46,650人を合算(複数団体に所属している方も含む)して7万4千人弱となります。
972万7千人の登山人口に対して0.76%弱の人が所属しています。
残念ですが、これでは世論を形成しているとは言えません。
SNSの反応
とにかく「登るな」を言った山の偉い人達は、どこかのタイミングで「登っていいよ」を言わないといけないでしょう。それが当初の自粛根拠と辻褄が合ってなかったとしてもです。「皆もう登ってるようですね。じゃあ再開ってことで!」みたいに傍観者になるのは無しです。けじめをつけて頂きたいです。
— 明暗山荘 (@wJYCVBKC8JcIs1V) May 24, 2020
登山自粛の議論があったならば、登山再開のプロセスや、ガイドラインの議論もあって然るべきだと思うのです。
— EPIgas®・ユニバーサルトレーディング(株) (@utc_epigas) May 26, 2020
なんだなんだ?登山界隈の自称自粛警察って思った以上にいるのか
— エンプレ?️?山に登りアプリも作る?都道府県学習アプリあるよ? (@empresarioapps) May 26, 2020
状況見て自分で判断して行動できなきゃ、登山なんてできないでしょうが!
行く判断、とどまる判断どちらも自分で決めることでしょ
賛成します。
— SportsEMTK@ソフテニ、ウルトラトレイルラン (@SportsEMTK1) May 26, 2020
僕は登山自粛の主張や、この間の遭難者への非難など全く納得しません。しかし主張するのは権利なので構わない。ただ影響力を考えて過去の主張は見直しと反省はしていただきたいものです。#登山#山の好きな人とつながりたい#トレイルランニング https://t.co/WqI0bv1zLs
登山業界の声のでかい人たちはあんなに騒いでいたのに、再開時は特に見解を述べることもなくしれっと活動を再開していく感じなのね。
— Evergreen (@Evergreenit) May 25, 2020
以前に何を言ってたにせよ段階的に活動を再開していくべきとは思いますが、やっぱり信用はできないなこういう方たちは。
twitterの一部の声をご紹介させていただきましたが、Facebookなど他のSNS上にも賛否両論の声が見受けられます。
賛否両論あるだけに個人の判断としても登山に行っていいのか難しさもあるかと思います。
それではSNSでこれだけの声が上がっているからといって登山を再開して良いのでしょうか。
確立されていない登山様式
山岳関連の団体からの声明の続きが無いように、残念ですが登山自粛を解いた後の(登山様式が見えておらず)出口戦略は皆無であったのでは無いかと疑ってなりません。
今回、緊急事態宣言は解除されましたが、新型コロナウイルスの影響が全く無くなった訳ではなく、共存しながら登山をしていかなければいけなくなりそうです。
山岳医療のプロフェッショナルが指針提示
日本における山岳医療の第一人者でもあります大城医師が代表を務めます山岳医療救助機構より声明が出されておりますので、登山を再開される方も、今一度自粛する方が登山を再開される際にはお読みいただき実践していただくことが最良かと思います。
登山再開を願う
何かのタイミングで一斉に登山者が山に戻るものでもなければ、誰かに命令されて登るものでもありません。
登山者の一人一人が登りたいタイミングで登ることになるでしょう。
ただ、賛否両論があるように登山に行って良いのか判断に困るという思いもあることでしょう。
しかし、ここにきて山岳医療救助機構からの指針は一筋の光となるのではないでしょうか。
私たちは声が大きいWebメディアではありませんが、少しでもお役に立つことができるメディアでありたいという想いから、近いうちにこれからの登山様式についてMountainDaysとしての見解を発表させていただきたいと考えています。
その時には少しでも事態の収束に近づいていることを願って。