富士登山をする上でいくつかのルールが存在します。
静岡県、山梨県に位置しており、両県の条例も存在していますが基本的なルールやマナーは同じと言えます。
日本の人々だけでなく、世界中から富士山の頂上を目指して観光客や登山者が集まります。
共通のルールやマナーを守り、気持ち良く富士登山ができるようにしていきましょう。
富士山で禁止されている5つのコト!
野営、焚き火は禁止!
野営、いわゆるテント泊は禁止されています。
焚き火も出来ません。
ツェルトなどでの野営も禁止です。
ただし緊急時においてはその限りではありません。
※バーナーやコンロの使用はできますが、火災を起こす恐れがありますので周囲に注意の上ご使用ください。
溶岩や石の持ち出し禁止!
どんなに小さな石、火山灰でも持ち出しが禁止されています。
ザックの中に入れてしまえばバレない!と思っていても周りの目は厳しいもの。
ガイドや小屋番、整備の方々が歩き回っていることを忘れてはいけません。
ちょっとした出来心は禁物です。
落書き禁止!
溶岩、石への落書きや小屋、設備、備品などへの落書きも禁止されています。
・景観を損なう。
・ペンキなどによってコケ類などの植生に影響を与える。
・矢印などのいたずら書きは間違った道へと誘導してしまう。
上記は富士登山において明日富士登山をする人にとっても、また後世に残すことを考えても相応しいとは言えません。
動植物の採取禁止!
富士山は火山ではありますが、動植物が生存しています。
登山道の周りはもちろんのこと、登山道から外れたところに生存している花、実、昆虫などを採取、持ち出しすることは一切できません。
こうした理由から登山道を外れて歩行することはお控えください。
また登山道内においても鳥獣保護区に指定されていることから(鳥たちの住まいとされる)巣などを見かけても触らない、近寄らないようにしてください。
ペット禁止!?
特別保護地区ということもあり、動物を放すことが禁止されています。
馬が登山道を歩いているくらいですから犬の散歩などは問題ありません。
これはリード(ヒモ)で繋ぐことなしに富士登山ができないことになります。
生態系に影響が出ることも考え、鳥の巣などがある場合は近づけないようにご配慮ください。
【番外編】富士登山におけるタバコとお酒
タバコって吸っていいの?
吸っても問題ありません。
ただでさえ空気が美味しいのですから富士山で吸うタバコは美味しい!
ただし山ならではのマナーが存在しています。
・風下で吸うこと。
・なるべく人のいない場所で吸うこと。
・吸い殻、灰は携帯灰皿に。
・歩きタバコは厳禁。
上記のマナーが喫煙者、非喫煙者が認識しておくことで無用な争いなどを避けることができます。
※富士登山のガイドにも喫煙者が多いため、ツアーに申し込むとそこまで気にせずタバコを吸えるようです。
タバコは登山中の心肺機能に影響を及ぼします。
富士登山の1週間前から富士山から下山するまで禁煙を行うことで登頂の可能性は高まると言っても過言ではありません。
登山中にタバコを控えるだけでも多少の効果はありますので禁煙するのも一つと言えます。
お酒って飲んでもいいの?
富士山でお酒を飲むことは禁止されていません。
山小屋ではお酒の販売もされています。
1日の登山を終え、寝る前に一杯飲みたい気分になりますよね。
ただし飲み過ぎには注意が必要です。
高山病にも影響を与えますので、ほどほどの酒量にしておきましょう。