あけましておめでとうございます。
2017年もよろしくお願いいたします。
本年2つ目の記事でしたが、ご挨拶遅くなりました^^;
2016年の山は燕岳で納め、2017年の山始めも燕岳となりました。
ということで自ら行ってきた厳冬期の北アルプス・燕岳の山行報告をお送りします。
厳冬期の燕岳に登る
2016年の登り納めと2017年の山始めにどこの山に登ろうかと考え、夏山でも人気の燕岳に登ってきました。
雪山登山の目標にする山の一つとして、皆さんの参考にしていただければと思います。
行動時間
1日目(休憩含む)
宮城ゲート 6:00出発
中房温泉 10:45到着
2日目(休憩含む)
中房温泉 7:00出発
合戦小屋 10:30通過
燕山荘 12:00到着
3日目(休憩含む)
燕山荘 8:00出発
合戦小屋 9:00通過
中房温泉 13:00通過
宮城ゲート 16:15到着
1日目活動開始
綺麗な星空に包まれて、宮城ゲートから山行スタートです。
1日目は林道歩きのみになるので、朝一の電車で遅めのスタートでも良かったのですが、中房温泉は先着順で良い部屋が埋まっていき、遅めの到着だと寒い思いをするので、早めの出発となりました。
たくさんのお酒とおつまみをザックに背負い約12Kmの道を歩きます。
途中には建物があったり、社があったり、大きい氷柱があったりと楽しめるポイントも点在しています。
登りばかりではなく下りもあります。
重い荷物を持っていることもあり、なかなかスピードが出ません、、、
ランニングや筋トレなどの日々の鍛錬をサボっていたこともあり、かなり苦しい登り道。
辛いなと思いながら歩き、休憩も2、3回挟み約4時間半で中房温泉に到着しました。
お疲れ様でした。
写真を撮り損ねてしまい、1日目は写真少なめでごめんなさい…
2日目活動開始
燕山荘のツアーがあることもあり、ツアーより早めに出ることが楽に登れるポイント。
中房温泉前にはツアーの方が集まっていましたので、会話などを聞きつつ、先に登山口に向かいます。
登山口は写真撮影後、燕山荘のツアー登山客がアイゼンを装着ということもあり、突然ごった返し始めました。
この日上に登っているのはテント泊の方など含め200人弱になります。
第一ベンチまで歩く
中房温泉から第一ベンチまでおよそ40分の道のり。
雪がつきにくい分凍結箇所が多いのが特徴です。
水場へ降りる方は残念ながら見かけていません。
果たしているのでしょうか・・・
第二ベンチまで歩く
第一ベンチから第二ベンチまでおよそ30分の道のり。
雪は全然ありません。
足元はかろうじて雪道といった感じです。
第二ベンチは少し広めでベンチも雪から出ているので、少し長めの休憩も取りやすいかもしれません。
富士見ベンチまで歩く
第三ベンチを経て富士見ベンチまで歩きます。
第三ベンチまでおよそ45分、富士見ベンチまでおよそ30分の道のりになります。
第二ベンチを出てしばらくは傾斜が緩やかな登山道が続きます。
徐々に傾斜も強くなり高度が上がってくると視界も徐々に開けてきます。
第三ベンチまで少し長く感じるかもしれません。
第三ベンチは二段階の休憩スペースとなっています。
第三ベンチあたりから傾斜もキツくなるのでアイゼンを装着する方も多いようです。
一番多いのは中房温泉と第一ベンチまでの途中ですが…
富士見ベンチの裏から見える景色は最高の眺めです。
本当に富士山が見えます。
富士見ベンチは雪に埋もれて、座ることはできませんでした。
少し狭めなので、休憩場所に困ります・・・
合戦小屋まで歩く
富士見ベンチから合戦小屋までおよそ40分の道のりになります。
富士見ベンチまでの道のりで辛いと感じた方は無理せず下山を考えても良いかもしれません。
ここからは夏道以外も歩きます。雪山ならではの冬専用の道を通りました。
たくさんの登山者がおり写真が上手く撮れませんでしたが、合戦小屋は雪に埋もれております。
合戦小屋のトイレは積雪量によっては使えないこともあります。
今回は積雪期の冒頭ということもあり、使うことができました。
燕山荘まで歩く
合戦小屋から燕山荘までおよそ90分の道のり。
まずは合戦沢の頭を目指します。
ここから先、晴れていると絶景を拝むことができます。
歩いて行ってみましょう。
登山道を登っていくと左側には絶景が顔を見せはじめます。
晴れていれば、視界が一気に広がります。
大天井岳が拝めます。
また奥には槍ヶ岳が頭を出しています。
急傾斜の登山道にあっても感動度はどんどん高まって、気分はハッピーになっているでしょう。
燕山荘まであと一息を登る
合戦沢の頭まで出ればあと1時間程度で燕山荘に到着します。
今回は風も弱く、晴れているので絶好の登山日和ですが、時折渦を巻いて風が去っていきます。
装備や服装は合戦小屋でしっかり見直しておきましょう。
何度かピークを登っていくと最後の登りとなります。
小屋が徐々に見えてきます。
写真にある通り、赤い旗竿であるワンドが約20M間隔で設置されているので、安心して進みましょう。
無いと心配したほうが良いですね。
この景色が見れたら燕山荘到着です。
お疲れ様でした。
燕山荘でランチタイム
朝一番で中房温泉を出発すると燕山荘にはお昼時に着く頃かと思います。
行動食を食べているとはいえ、お腹空いていますよね。
受付を済ませると部屋までスタッフの小屋番さんが案内してくれます。
外にはアイゼンやピッケルを置き、荷物を部屋に持っていきましょう。
その後はお昼です。
玄関にある売店でランチの注文をしてください。
注文後、食堂で待っていると番号札で呼ばれるシステムです。
待っているとカレーうどん&ご飯、ビーフシチューがやってきました。
ビーフシチューは燕山荘の人気メニュー。
濃厚で美味しいですよ!
ごはんの大盛りもできるのでしっかり食べるようにしましょう。
この後、絶景を見に燕岳の山頂まで行きましたが、
それは現在執筆中の登山情報でお届けします!!
年越しの様子・・・
まずは晩御飯から始まります。
この日は燕山荘ツアーも含めて3回転の晩御飯。
チーズinハンバーグがメインの料理。
筑前煮が出たりとアットホームな感じです。
チーズinハンバーグなんかは山ガールが大好きなオカズの一つです。
夕食の様子をお届けしましたが、
残念ながら年越しらしい特別の様子はお届けできません。
燕山荘オーナーからの貴重なお話やスタッフ紹介などありますが、
イベントらしいイベントはゼロのため、ちょっと残念。
紅白を観ながらお酒を飲みながら夜は更けていきました。
燕岳は初心者向きでは無い。
燕岳は雪山初心者が簡単に行ける山ではありません。
これは夏山でも雪山でも同じです。それは北アルプスならではの気象条件や高度など複雑な条件によって登山状況が大きく変化しやすいからと言えます。
冬山はより強く気象の変化が顕著に現れます。
それでも行きたいという方は多くいらっしゃいます。
「初心者のための雪山登山入門」編集部では夏山での登山経験や燕岳への登頂経験はもちろんのこと、雪山登山経験1年目の集大成または2年目の集大成としてお勧めしています。
日本一詳しい燕岳の年越し情報をお届け。
いかがでしたでしょうか。
年越しでの燕岳登山は最高な体験をしつつ、たくさんの仲間に出会えた素敵な山行となりました。
現在、越冬登山や冬季燕岳に登りたい初心者雪山登山者のために鋭意執筆中です。
改めて日本で一番詳しい燕岳での年越し情報をお届けしたいと思いますので、またお読みいただけましたら幸いです。
2017年が皆さんにとって素敵な1年となりますことを願っています。
安全な登山ができる1年でありますように。
初心者のための雪山登山入門 編集部チーム一同