今度はどこー?
前回は登り納めでしたので、今回はもちろん登り初め!
本当は、唐松岳に行くはずでした・・・
が、まさかの八方アルペンラインのゴンドラ、リフト運休により急遽予定を変更!!
そして八ヶ岳の名峰で憧れの赤岳に行ってきました!
まさかの雪山4回目、ちゃんと山頂まで行ったのはまだ1回なのに、急遽行くことになった赤岳。
ワクワクとビビりが混ざる複雑な気分の中、数日前に同じルートを通ったガイドも一緒だし、夏山で通ったことがあるルートだし行けるだろう、ということで行ってまいりました!
赤岳山小屋泊登山レポ
1日目
白馬に宿泊し、朝一のゴンドラを目指し、八方ゴンドラリフト乗り場に到着。
登山届を書いてリフトの切符の列に並んだところ、まさかの運休で切符すら売ってもらえず…
私たちの他にも10組ぐらいが運行再開を待っていましたが、今の風の強さで止まっているとなると、午前中は動かないだろうと判断し、登る山変更!リフトがないところへ行こう!
そうとなれば、すぐに車に戻りリフトが無い場所、八ヶ岳の赤岳の登山口である美濃戸口に向かうことに。
この時点ですでに9時過ぎ、美濃戸口まで車で2時間以上かかるので急ぎます!
到着した美濃戸口から先は凍結しているところもある凸凹の砂利道で、チェーンが無い車は美濃戸口で停めて約1時間の林道歩きがあります。しかし、チェーンがあれば赤岳山荘の駐車場(1000円/日)まで行くことができます。ここに停めることができるだけで、かなりの時間短縮ができ気持ちは楽になります。
ただ、雪は少なめなので、アイゼン無しで進みました。
2時間も進むと道幅が広くなり、赤岳の隣の山“横岳”が見えてきます。
行者小屋でエネルギー補給をした後は、いよいよアイゼンを装着し、ピッケルを準備します。
稜線の寒さ対策のためにレインウエア(ほんとはハードシェルが欲しい)をフリースの上に羽織って出発します。
行者小屋からは少し急なジグザグ道をぐんぐん登っていきます。アイゼンもしっかり効くので歩きやすい道です。
30分も進むと、いよいよ地蔵尾根らしい?急な階段が顔を出します。ここで息を整え、水分補給をして進みます。
階段があったり、鎖場があったり、トラバース気味の道があったりと、なんとなく覚えている夏山の記憶をたどりながら進んでいきます。
登っていたときは必死だったので、後から下の写真を見て思ったより急な斜面を歩いていたことを実感しました。
ちなみに、ここまでピッケルを使うような場所は1か所ぐらいだったかと思います。
行者小屋から登ること80分。地蔵の頭に到着することができました。
それにしても、稜線前後はかなり風が冷たく感じます。ここから5分も進めば赤岳展望山荘なので急ぎたいところですが、狭いところや切れ落ちたところもあるので慎重に進みます。(ここで写真撮る余裕はなし!)
地蔵尾根側からくると赤岳展望荘の入り口は建物裏側になります。
暗くなる寸前でしたが、無事に赤岳展望荘に到着し、17時半ごろから2回転目の夕食をいただくことができました。
ちなみに、ご飯は朝夕ともにビュッフェ形式ですが、夜は生ハムがあります!
この日はあわただしい1日であったので、談話室で飲みながら話した後は朝までぐっすり寝ることができました。
寝室内や談話室は寒くなかったですが、席によっては食堂や廊下が少し肌寒かったので、寒がりさんはダウンパンツがあるとよさそうです。
ちなみに赤岳展望荘の詳しいレポは、別記事になる予定?(編集者さん・・・ですよね?)
2日目
よく寝た次の日の朝。
前日の予報ではかなり風が強く雲が多いとなっていましたが、朝食を食べて外に出るときれいな青空が広がっています。
雪が舞い散る中、かわいいお姉さんに写真を撮ってもらいました!
写真を撮ったり、天気予報をチェックしたり、コーヒーを飲んだりしながら、団体客の出発を見送ります。
また、北北西の風が9~10時ごろから強くなる予報でありましたが、雲量が減る予報も出ていたので、出発を少し待ちます。
その後8時半を過ぎるころ、ようやくアイゼンピッケルを用意し、私たちもいよいよ出発します。
出発した9時前、風は時折強く吹く程度で青空は広がっていますが、バラクラバにゴーグルで完全に顔を覆って出発します。
山頂まではおよそ40分の道のりですが、朝一にこの急登はやはり息が上がります。
少し登ると風が強く吹くところもあり、トレースが消えかかっていたりするため、コース選びが難しかったです。
いろいろ考えながら登ること40分、赤岳頂上山荘(冬季閉鎖)に到着すると、赤岳山頂がよく見えます!
呼吸を整えてまた出発します。山頂までの道も、狭めの道になるのですれ違い時は特に気を付けながら進みます。
そして、山荘をスタートして進むこと45分!ようやく赤岳山頂に到着です!ほんとよくこれた!やったー!
久々に山頂まで来れたことに対して、結構感動して感極まりそうになったのは内緒です。笑
また、神様に断りを入れて山頂祠の横でも写真を撮らせていただきました。
山頂から見下ろす景色はとても素晴らしいものでしたが、印象に残っているのがこの写真。
夏はあれだけごつごつして見えた山が雪に覆われ、山荘までも雪に埋もれてしまいそう。
これだけ陽が当たっているのに、まったく解ける気配のない雪。
この景色は、ここまで上がってこないと見れないものなんだな、と凍ったバラクラバを触って実感した気がします。
名残惜しいですが、この後どんどん風が強くなる予報でしたので、下山を開始します。
しかも、夏下山した時も華麗に転んだ文三郎尾根で!
地蔵尾根もかなりの急登とだな思いましたが、文三郎尾根のほうが階段が無く岩場が多い分、危険は多くなります。
ところどころビレイしてもらい進みます。(といいつつしてもらったのは最初の岩場のみ…)
それにしても、レポを書こうと思って写真を見返してみても、写真がない!
緊張していたり、余裕がなかったり、立ち止まって休憩している時しか写真がありません。(まだまだですね。)
ちなみに一番怖かったところは急な岩場ではなく、足場が狭いトラバースでした。
下山途中から中腹にある行者小屋を確認することができます。
この整然と並んだ木々に、雪がついている様子も好きです。写真で見るより、現実はもう少し繊細に感じます。
降り始めて70分。行者小屋まで無事に戻ってきました。
年末年始だけの営業であった行者小屋は1月5日に再び小屋締め。
この日は、宿泊者が出発した後に売店も閉められ、ベンチも片付けられ前日よりも静かな雰囲気でした。
ここから緩やかな道をひたすら進みますが、谷間の道は冷気がたまるらしく、ひんやりしていました。
山頂で凍ったバラクラバはまだこの時点でも凍っています。風はないけどかなりの寒さです。
凍結しているところもあるとのことなので、アイゼンもつけたまま進みましたが、岩が結構露出していたので、やっぱり無い方が楽なのかな?
そんなこんなで進むこと約2時間、無事に赤岳山荘の駐車場に下山しました。
下山後は車でささーっと美濃戸口に戻ってきましたが、慣れないタイヤチェーンを取り外すのに四苦八苦。な
んとか外して八ヶ岳山荘のお風呂に直行いたしました!
下山後のお楽しみ
温泉
今回は温泉ではなくお風呂!
美濃戸口にある八ヶ岳山荘には500円で入ることができるお風呂があります。
自家用車の方は好きな温泉に簡単によることができますが、バスの方はいちいち途中で降りるのも面倒ですよね。
そんな時はこちらのお風呂がおすすめです!
グルメ
八ヶ岳山荘にはいろいろ美味しいものがあります!
今回いただいたのはバターチキンカレー!
他にもうどん、そば、ビザやカツカレーもありますが、カツはしっかり揚げたてサクサクです!
頑張ったご褒美として生ビール(¥600)を頂いてしまったので、運転はお任せして、飲んでしまいました!
しかも2杯!
登山データ
参考までに今回の登山データです!(あくまでも参考で!)
登った日:2020年1月4〜5日(風強めだけど青空)
登った人:スパルタガイド+スパルタそんなに嫌いじゃない変わり者+寒いの苦手なのに雪山な子
アクセス:赤岳山荘まで車(美濃戸口からチェーンが必要)
泊まった山小屋:赤岳展望荘
登山ルート:赤岳山荘→行者小屋→地蔵尾根経由で赤岳展望荘宿泊→赤岳山頂→文三郎尾根経由で行者小屋→赤岳山頂
1日目:8:50八方ゴンドラ運休発覚→9:30八ヶ岳へ移動開始→11:40美濃戸口でタイヤチェーン装着→12:10赤岳山荘・準備昼食→12:35出発→15:10行者小屋・休憩→15:30アイゼン装着して出発→16:55赤岳展望荘着→17:40夕食・談話室でのんびり→21:00消灯
2日目:5:45起床→6:15朝食・準備→人が捌けるのを待ちつつコーヒータイム→8:50出発→9:45赤岳山頂→11:00行者小屋・休憩20→13:05赤岳山荘→13:25美濃戸口・チェーンを取る→13:50八ヶ岳山荘で入浴・昼食→15:10出発(奇跡的に中央道の渋滞なしで帰宅!)
次はどこ?
来月行くはずだった木曽駒ヶ岳。
まさかの駒ヶ根ロープウェイの故障による運休で行くことができず。。。どうするかなー?
それにしてもあれだけ買ったのに・・・欲しいものが増えていくので困ります。
ハードシェル、ハーネス、ビーコン、大きいザック、テムレスじゃないアウターグローブ、丈夫でつけやすいタイヤチェーンetc
レポがアップされる毎に何かしら追加購入していることでしょう。
冬山はお金が飛ぶけど、楽しいからハマりそうで怖い!笑