立山三山&奥大日岳登山レポ
前編はこちら
いざ登ります!
1日目
登るといいつつ、この日は室堂から雷鳥沢ヒュッテを目指し雷鳥沢方面に降りていきます。途中まさかのいつもお世話になってる雷鳥荘のスタッフさんに遭遇し、また行くねと約束をして暴風の中進みます。室堂から40分ぐらい歩くと本日お世話になる雷鳥沢ヒュッテに到着!こちらも外観は古めですが中は綺麗でした。
着いたらまずは全身ずぶ濡れなので、もろもろ乾燥室において早速温泉へ!ここの温泉、特に外湯はいかにもな硫黄泉で冷え切った体が温まりました。
山でお風呂に入れるのは本当に最高です!
そしてヒュッテ内で漏れ聞こえてきた話…
今年度の営業はできないとホームページに書いてあったロッジ立山連峰。ものすごい台風が来るから避難をした直後に、建物の半分の屋根が飛んでしまったらしい。
次の日の朝よく見てみると被害があった部分は撤去されてしまっていました。
この日は天気もイマイチだったので、翌日に備え早々に就寝しました。
2日目
朝は6時ごろヒュッテで朝食を食べ、出発!雷鳥沢のキャンプ場を通り抜けて、奥大日岳に向かいます。
増水すると渡れなくなるかもと地図に書いてある橋も無事にかかっていました。
橋を渡ると、剱御前へと続く雷鳥坂と大日岳方面への分岐点があります。看板は雪解け水に流されて転がったいたので、岩に書いてある赤い文字を目印に進みます。(ちなみに一回間違えた…)
雪渓もちらほら出てきますが、傾斜が緩やかなので軽アイゼンは不要です。ちなみに、ベンガラも巻いていないし、前日の雨で踏み跡も消えてしまっているので、見えている夏道の目印を見つけてから渡ります。
途中木道を通過して進みますが、木道の両サイドはハクサンイチゲが満開でした。その木道が終わると、勾配が急になってきます。
そして、このルートの中で一番急な雪渓が出てきます。前情報だと、ステップが切ってあるとのことでしたが、ここも前日の雨で半分ぐらい流れていました。軽アイゼンをつけるまでもないですが、キックステップで慎重に進みました。
そんなこんなで雪渓を超えると新室堂乗越に到着です。
地図に「ライチョウ目撃多数」と書いてあるのでキョロキョロしながら進みましたか、ここでは会えず…
室堂乗越あたりまでくると憧れの剱岳が見えてきますが、ずーっと山頂付近に雲が引っかかったまま…
恥ずかしがり屋な感じでなかなか顔を見せてくれません。
これから向かう奥大日岳もなーんとなくしか見えませんが、向かう先が見えたので、やる気が出てきました!
右側の山々ばかりを眺めていましたが、左側にも綺麗な景色が広がっています。雷鳥沢付近ではまだなんとなくの青さでしたが、ツバクロ滝を過ぎたあたりの称名川の水は一段と青さが増しています。
景色に見とれながら、尾根をどんどん進んでいきます。この道は多少のぬかるみはありますが、歩きやすく景色も楽しめる道で、気づけばカガミ谷乗越に差し掛かります。
すると何やら動く影が!ライチョウです!!
しかも親子!
ひなは小さいのにしっかり走り回っていて、とっても可愛かったです。ここでとってもテンションが上がり、勾配が急になった道もどんどん進めるようになりました。
少し進みまた尾根に出ると、次々と雪渓が出てきます。夏道が見え隠れしてる上に、たくさんの踏み跡がありルートがわかりにくかったのですが、目印は比較的付いていたので気をつけていけば大丈夫です。ただ、気温が上がると雪が崩れ落ちそうで、少し怖かったです。
4回ぐらい雪渓を通過すると奥大日岳の山頂です!写真を撮って三角点にタッチして、アルファ米で作ったおにぎりを食べたら、今度は内蔵助山荘に向けて出発します。
新室堂乗越まで戻る途中でもライチョウさまに会うことができました。雨は降ってきてしまいましたが、ほんとにライチョウに会えるだけでいい気分です。そして、ここまで戻ってきたら今度は右側の剱御前方面へ向かいます。
途中長めの雪渓を2回横断します。こちらは渡った先の夏道が見えなかったので、地図を見ながら進む方向を確認しましたが、いろんな踏み跡に惑わされて、遠回り…しつつも雪渓を抜けるとコバイケイソウが満開の急登部分にさしかかります。
急登部分を過ぎて振り返ると、ここまで歩いて片道と富山湾がくっきりと見えました!さっきまであんなにガスってたのに数時間で遠くまで見えるようになりました。良くも悪くも山の天気は変わりやすい。
気持ちいい稜線を抜け、雷鳥坂と平行に登る急登を登れば、別山乗越・剱御前小屋に到着します!ちょうど風が強くなってきたので、小屋内の休憩室で昼食をとりひと休憩。ちなみに、小屋の前には公衆トイレもあります。
ここからの景色は格別!
剱岳が真正面に見えます。剱沢のキャンプ場も見えますね!
剱岳を見た後はさらに近くから見ることができる別山に向かいます。別山は南峰と北峰があります。
まずは南峰に向かいザックをデポして広い稜線を歩いて北峰に向かいます。別山の看板は壊れてしまってありませんが、別山北峰からの剱岳も最高です!
別山に別れを告げ、本日お世話になる内蔵助山荘に向かいます。
ここの道はざれている部分が多く、道も狭いので慎重に進みます。途中、剱岳に向かうお兄さんや学生さんとすれちがい、うらやましいと思いつつ進みます。
内蔵助山荘手前にも雪渓が1箇所あります。
ここは真っ白で目印がなかったら進む方向がわからなくなりそうでした。
そんなこんなで、無事に内蔵助山荘に到着!ちなみに内蔵助カールまでの登山道は整備ができていないのでしばらくは行けなさそうです。(手前にお知らせ看板がありました)
受付を済ませ、着替えたらビールをいただきつつ談話室で夕飯の時間を待ちます。この日は1人で来ていた山ガールなお姉さんが多く、これから行きたい山について盛り上がりました。
そして、いよいよ夕食です!内蔵助山荘のご飯は絶品でした!(今までで一番なレベルで、詳細は別途書きます。)
そのあとは景色を眺め、立山の自然を満喫さしました。
夕焼けや富山湾やそのさらに先の石川県の夜景、前に泊まった唐松岳頂上山荘の灯りなど、雨が大気中の誇りを叩き落としてくれたらしく、とても遠くまで見ることができました。山小屋のスタッフさんと必死気夜景写真を撮り、満足して就寝しました。
後編のご案内…
後編公開しました!
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