今度はどこー?
買い揃えた道具をザックに詰め、今度はついに雪山へ向かいます!
前の週に五竜岳へ続く遠見尾根で雪上訓練を行い、満を持して谷川岳へ行ってきました。雪山は思いっきり初心者なので、雪山のいろはを教えてもらうために、今回もガイドさん付きで行ってきました。
谷川岳日帰り登山レポ
今回のコースは、車で谷川駅ロープウェイまで行き、天神平から谷川岳トマノ耳を経由してオキノ耳までをピストンするというもの。「日本一のモグラ駅」と呼ばれている上越線土合駅からのアクセスもよく、ロープウェイで標高1,300M付近まで行く事ができるため、雪山初心者も多いそうです。ちなみに、ロープウェイはモンベルカードは会員だけ、JAFカードは5人まで往復100円引きです。
買ったらすぐに乗場に移動します。1つのゴンドラに10人は乗れるのでほとんど待つこともありませんし、スキー客より登山者が多いのでアウェー感はほとんどありません。
15分間も乗ると天神平駅に到着します。乗場の外に出る前に最後のトイレを済ませ、結構寒かったのでレインを羽織って、手袋をつけて出発します。が、外に出るとガスで真っ白…お昼前にはガスが抜ける予報を信じて出発します。
まずは天神尾根に出るために比較的急な斜面を登ります。
谷川岳は凍っているところがなければノーアイゼン(アイゼンを履かない)でも行ける山とのことで、訓練のためにもノーアイゼン・ノーストックで登ります。最初の数分は戸惑いましたが、キックステップを確実にしていけば滑ることなく登ることができました。
そしてこの斜面を登っているとき、この日1番の反省点…
「少し肌寒いぐらいの格好で登りはじめろ」と言われたのにもかかわらず、結構寒いと言ってフリースの上にレインを羽織って登り始めたため、速攻汗だくに…ユキヤマアツイヨ。風がなければレインは止まってる時だけで十分でした。
汗をかいてしまい、水分補給をしながら進むこと40分、全体の1/4程度のところまで到着します。そしてさらに歩くこと20分もすれば熊穴沢の避難小屋に到着します。ここまで最初の上りがきついぐらいです。
避難小屋で少しエネルギー補給をしたらまた出発です。少し進むと急にガスが晴れてきて、背後には霧氷の森が広がります。これで青空が出てきたら最高だなーと思っていたら…
急に青空が出てきました!山頂までの道のりもしっかり見えてきたため、元気になってきます。ここから、肩ノ小屋までは風も少し強くなってきたため、場所によっては雪がとても少ないところがあったり、表面が凍りかけてたりといろいろな状態の雪が出てきます。
誰も踏んでないところを踏んでみたり、バックカントリースキーをしている人を見たり、小学生ぐらいの女の子が登っていたり、急な登りに息を切らしながらも楽しく登っていきます。
肩ノ小屋まで登りきって振り返ると、雲海と列になって登る登山者がとても絵になる景色が広がります。ここまで綺麗に晴れるとは思っていなかったので、ここにきた時点でかなり満足感があります。
はしゃぎながら登ったことにより、思ったよりエネルギーを消費してしまったため、肩ノ小屋で昼食を取りました。こちらは写真を撮り忘れましたが、プレゼントでもらったウルトラガスを使いお湯を沸かし、スープで暖まりました。あれだけ暑かったのに、止まるとさすがに寒かったです。(ちなみに肩ノ小屋はトイレも含め冬季は閉鎖です)
昼食後はまずはトマノ耳を目指します。ここからの登りはそこまで急ではないので淡々と登ります。
あと少しでトマノ耳のところで一枚!
この写真の右側に行ったら滑落しそうなので、左によって記念写真!
ここを越えればもう山頂です!
スタートしたときとは違い影がくっきり映るぐらいの晴天になった山頂トマノ耳に登頂しました!
こちらは(この後に行くオキノ耳と比べると)まだそこまでの積雪です。
写真を撮ったら、次の目的地のオキノ耳へ向かいます。クリスマスも近いこともあり、クリスマスを意識した格好の方も結構いました。
トマノ耳から1回下りてもう1回登ってオキノ耳へ向かいます。約20分ほどで到着しました!ほかの場所と比べてかなり踏み固められていたので、斜面は慎重に上り下りしていたため少し時間がかかってしまいましたが、ノーアイゼンでも問題なく進めました!トマノ耳と比べると「オキノ耳」の文字が見えないので30CMは多く積もっていそうです。
そんなこんなで写真を撮った後は一気に下山します。
ここからのテーマは雪山を走って下山する!アイゼンつけて走るのは危ないですが、つけてないと転んでも数M滑るだけなので、サクサク進めます。(ただトラバース部分は注意します。)
登りは大変でしたが、下りはふかふかなところを選んで、かかとから足を突き刺しつつ駆け下ります。途中、踏み抜いて3回ぐらい派手にこけましたが、どこも怪我せず下ることができました。
気が付けば天狗の溜まり場も一瞬で通過。登りは50分もかかったのに下りは15分と一瞬の出来事でした。天狗の溜まり場から下はアイゼン歩行によりかなり踏み固められており、ノーアイゼンはややしんどい感じですが、こちらも3回ほど滑ってこけたぐらいですみました。(ほとんど横向きで降りました。)
さらに降りていくとかわいい雪だるまが!何がかわいいって手がピッケルなんです!こういうのは本当に癒されます。
熊穴沢避難小屋あたりまで下りてくると気温が高くなってきたためか、頭上から霧氷がパラパラと散ってきます。よく見ると表面が解け始めているのか、霧氷は透明になってきていました。
下山を始めて45分。穴熊沢避難小屋まで戻ってきて、別の練習のため今更?アイゼンを装着します。ザックは軽くなったけど、足は重くなりました。やっぱり鉄の塊は重いです。
ノーアイゼンでの足の置き方と大きくは変わらないので同じように意識しながら歩いていきます。
登りの時はまだ少なかったですが、この時間になるとテントを張っている人が増えていました。どこかで雪山テント泊に行ってみたいけれど、絶対寒い!
そんなテントを横目に見ながら下山は天神峠には寄らずにトラバースルートで天神平へ下山していきます。単調なルートですが、分岐から10分ほど進むと歩いてきた谷川岳の稜線を最後に見ることができます。二つの「耳」がよく見えますね!
そんなこんなでスタートしてから休憩をはさみつつ6時間、ゴールが見えてきました。正面にはスキー場が見えます。また、手前の斜面ではいろいろな団体が雪上訓練を終え、ヒップそりで遊んでいたりしました。スキー場なのにスキー客より登山客が圧倒的に多かった気がします。それはそれで安心です!
初めてのちゃんとした雪山はまさかのノーアイゼンで登りきるというスパルタ登山でございました!が、なんだかんだ言って普通と違うのは楽しいので比較的好きです(笑)。
登山データ
参考までに、今回の登山データです。下りは駆け下りているのであまり参考にならないかも。
日時:2019年12月21日(曇りのち晴れ)
登った人:スパルタ気味のガイド+雪山2回目のアラサー2人
アクセス:谷川岳ロープウェイまで車・天神平駅までロープウェイ
7:00谷川岳ロープウェイ駐車場(休憩・準備)→8:00待合室フロアへ移動→8:25切符購入→8:35土合口駅→8:45天神平駅・準備10分→9:30天神尾根合流→10:05熊穴沢避難小屋・休憩3分→10:45天狗の溜まり場→11:35肩ノ小屋・昼食30分→12:20トマノ耳・写真5分→12:50オキノ耳・写真5分→13:15トマノ耳・休憩5分→13:30肩ノ小屋→13:45天狗の溜まり場→14:05熊穴沢避難小屋・アイゼン装着等15分→15:00天神平駅→15:15土合口駅
下山後のお楽しみ
温泉
谷川岳周辺は温泉がたくさんあります。バスで行けるところはだいたいロープウェイ乗り場に割引券がありますが、団体さんで混んでそうでしたので車でないとアクセスしにくい「鈴森の湯」へ来ました。こちらはヒノキ風呂の内湯と露天風呂があり、シャンプーインリンスではなくしっかりとコンディショナーがおいてありました。女湯はドライヤーも3個・洗い場も11か所と広々しており、ゆったりと入ることができました。
グルメ
今回は花より団子の逆だったので、すっかり忘れてました!グルメはまた今度!
次はどこ?
できるかわかりませんが、タイムリーに書けるように頑張ろうかな?たぶん、雪山です!
おまけ
次はビーコン買わないとな。まずはレンタルして使い方覚えてから買おうかな?
あと、足より腕が筋肉痛の謎。転んだとき腕つきすぎたかな?