登山をする上で欠かせない山道具の一つ「レインウェア」。
どれを選べばいいかわからない!
何を基準に選べばいいの?
誰か教えて!
登山ショップに行ってもたくさんのメーカーから販売されています。
せっかくなら素敵でコスパの良いレインウェアを買いたいですよね。
レインウェアを見に行こう!
レインウェアが買えるお店
登山用品店、スポーツ用品店などでレインウェアを購入することができます。
取扱ブランドが異なりますので、複数店舗を見て回るのが良いかと思います。
この数年、代理店変更や取引先変更などの事情により取扱ブランドが変更になっていることが1年毎に発生していますのでご注意ください。
好日山荘
全国で79店舗(関連店舗含む)を展開している好日山荘。
好日山荘でチェックしておきたいブランドはThe North Face、ファイントラックの2ブランド。
好日山荘では一部店舗で旧モデルの在庫などを集約させているアウトレット店舗を展開をしておりそうしたお店も狙い目です。
石井スポーツ
全国で46店舗を展開している石井スポーツ。
2019年よりヨドバシカメラを運営するヨドバシホールディングスに買収され、2020年現時点でポイントカードは共通化されています。
石井スポーツでチェックしておきたいブランドはTERNUA、Phenixの2ブランド。
(The North Face、ファイントラックの取扱いもあります。)
モンベル
メーカー直営店を展開しているモンベル。
基本的にはモンベルブランドを販売しています。
ワークマン
某巨大アパレルチェーンより店舗数が多いことでも知られているワークマン。
ワークマンブランドを販売しています。
機能性だけでなくデザインなどにも力を入れており、従来のワークマンとは差別化を図る形でワークマンプラスを展開。
チェックしたいブランド・レインウェア
各メーカーが展開しているレインウェアは複数あります。
予算に合わせて選定してみるようにしましょう。
ファイントラック
エバーブレスフォトンがオススメ。
Gore-texを採用せず、メーカー独自のメンブレン(薄い膜)を用いて3レイヤーで高い強度と耐久性を可能としています。
日本発のブランドであり、機能的で実用的な作りは選択肢の一つに入れざるを得ないかもしれません。
モンベル
ストームクルーザーがオススメ。
Gore-texでも上位のGORE®C-ニット™バッカーテクノロジーを採用したことで軽量・高耐久・高い透湿性を誇ります。
ファイントラック同様日本発のブランドであり、コスパに優れているストームクルーザーは選択肢から外せない1着と言えます。
パンツ(ズボン)のサイズバリエーションが豊富でショート丈などに対応しているのは高評価ポイント。ベンチレーションが無いのが低評価ポイント。
Patagonia
トレントシェルジャケットがオススメ。
H2Noパフォーマンス・スタンダードを採用し、高い防水性、透湿性を兼ね備えています。
細部に至るまで配慮された使い勝手の良さ、着心地の良さは一度使うとパタゴニアファンになってしまうかもしれません。
ワークマン
アイトス ディアプレックス全天候型、W-7600がオススメ。
ディアプレックス素材を使用しているアイトスはコストを抑えておきたい人にオススメ。一般的なポリ素材に透湿防水コーティングを施したW-7600はザックをポンチョのように背負ったまま着用できるのが高評価ポイント。
サイズ感を第一に
チェックしたいサイズ感
サイズのフィット感は非常に重要です。
雨が降る中でも歩かないと行けません。
(当然かもしれませんが)試着するようにしましょう!
腕を上げ、肩周りがスムーズに動かせますか?
鎖を掴んだり、岩を掴んだりして登り降りをすることがよくあります。
そういう場合に肩周りの動きを遮るレインウェアは最適とは言えません。
レインウェアを試着し、ジッパーを閉めた状態で腕を上げたり、回したりするようにしましょう。
フード部分、首周りがキツくないですか?
ジッパーを首元まで閉めた際にキツいことがあります。
またフードを被る動作がスムーズかどうか確認する必要があります。
今後安全のためにヘルメットを被ることもあるので、フード部分は少し余裕があるくらいが最適なサイズです。
サイズを確認したら
レインウェアって奥深い!!けど気にしない!
細かいことを気にしたらキリがありません。
ただちゃんと基準は見極めたいところ。
判断基準は3つ。
レインウェアを決める3つの判断基準
判断基準:価格
安かろう悪かろうというわけではありませんが、最低限のスペックに対する価格相場があります。
おおよそ上下セットで3万円前後が目安になります。
上下セットで2万円を下回る場合には(セールや型落ちなどを除いて)即買いというのはオススメしていません。
判断基準:スペック
生地素材やジッパーなどのスペックがあります。
ハイスペックを謳う物になると重量が重くなったりのデメリットも…
最初はスペックにこだわり過ぎないようにするのが一つポイントになってきます。
判断基準:見た目
最後は見た目で判断すると良いと思います。
登山の場合、遭難時のリスクヘッジを考えてアウターは目立ってナンボという価値観も存在しており、多少の派手さもオシャレの一つになります。
見落とせないゴアテックスの存在と競合メーカーの開発力
山道具を見ているとGore-texという文字がどうしても目に入ってきます。
多くのレインウェアで採用され、山道具ブランドの中でも確固たる地位を築いています。
ゴアテックス社が信頼される理由
徹底的な品質管理
山道具を扱う中でもゴアテックスの品質管理は非常に有名です。
レインウェアを販売する前に各メーカーの開発した新商品はゴアテックスの手によってテストを受けることになります。
レインルーム
ゴアテックスが保有する試験場であるレインルームにおいて様々な天候環境を想定したシミュレーションテストが実施されます。
小雨、悪天候の暴風雨などの環境下を再現してテストしています。
ファンに応えるコミュニティ
GORE-TEX™ CLUBというコミュニティ(運営日本ゴア株式会社 ブランド サービス チーム)が運営されています。
コミュニティでは様々なイベントが催されており、商品に関してのPRや質疑応答などが行われています。
イベントを通して登山者と対話する姿勢は信頼されている一つの理由となっています。
気になるメーカーの開発力をチェック
Gore-texが注目されがちだったアウトドア業界において、各メーカーが競うように独自素材を打ち出しつつあるのが近年の新製品に表れてきています。
ファイントラック
国内ベンチャーのアウトドアブランド・ファイントラックによって開発された独自素材エバーブレス®メンブレンを使っています。
永く使っていただけるポリカーボネート系ポリウレタン素材の多孔質膜を使用。
テスト・品質管理
残念ながら2019年6月現在公開されていません。
パタゴニア
H2Noパフォーマンス・スタンダード
テスト・品質管理
パタゴニアの「素材ラボ」でテストは行われています。
素材の防水性は小雨と連続する豪雨でのシミュレーション。
素材表面に高圧で水を押し当てるテストも実施。
水蒸気透過率(MVTR)を計測して透湿性を確認。
耐久性については長年の使用および酷使を短時間で再現する「キラーウォッシュ」で厳しくテスト。
上記テストの結果、実施前は最低20,000MM、実施後は10,000MM(JIS L 1092 Bによる)を満たすことが(シェル製品における)H2Noの防水性の基準となっているようです。
またアンバサダーやテスターたちによってフィールドでのあらゆるコンディション下でもテストされています。
なおパタゴニアでは水蒸気透過率(Moisture Vapor Transfer Rate(MTVR))は開示していない。
MTVRとは
X g/m2/24時間のこと。
Xは24時間中に素材1平方メートルのバリヤーを何グラムの水が通過するかの値をさします。