登山で最も大切な道具の一つがヘッドライト。
でも登山を始めるにあたって、大切って言われてもいまいちパッとしませんよね。
ヘッドライトが必要な理由をみてみましょう。
登山に必要なヘッドライトって?
ヘッドライト、別名ヘッデンと呼ばれたりしています。
ヘッド=頭に装着するライト=照明・灯でヘッドライトです。
登山中に暗くなった際にヘッドライトで登山道や身の回りを明るくし、安全を確保します。
必要なケース
ヘッドライトが必要なケースを挙げてみると
・陽が落ちて薄暗くなってきたらヘッドライトを点灯して登山道を灯す
・身の回りを照らして作業する
主に必要なケースは上記2つ。
遭難時などに場所を知らせるなどの用途もありますが、それは緊急時の使用方法。
見えなくなる登山道
登山の基本は「早出早着」。
明るいうちに登山を終える予定なんだけど・・・
そう思っている方も少なくありません。
それでも、必要って言われるのには理由やこれまでの登山者の経験則があります。
「道を間違えた場合、予定通り下山できるか。」
ということです。
早朝に出発して、昼過ぎには下山する予定でしたが、道に間違えたことで時間は18時を迎えてしまうということもあります。
夏場ならまだ日没前かもしれませんが、春や秋の季節には薄暗くなっているかもしれません。
さらには谷間などの山中に入り場合は日陰に入ってしまうこともあります。
こういう場合にヘッドライトは確実に必要になります。
他にも
・急にガスが立ち込めてきて、3メートル先も見えない。
・トンネルがあって、照明がない。
こういったケースも考えられます。
夜明け前の出発
登山口に到着した時刻は夜明け前。
出発前にまずは荷物(装備)の最終確認がしたい!
そんな時に明るさが欲しくなります。
また朝方はモヤが立ち込めていることもあるため、登山道の視界が良いとは言えません。
トンネルや樹林帯は暗い
トンネル(隧道・すいどう)ではヘッドライトは必需品。
天井が低く頭上注意なんていうこともあるからヘッドライトは欠かせません。
日没前の樹林帯でも山間部では日陰も出来やすく暗くなりがちなので注意が必要です。
持っていなかった場合の恐怖
ヘッドライトを万が一持っていなかったこと時を想定してみてください。
真っ暗闇の中、進むべき方向もわからず身動きが取れない状態に陥ります。
動物たちが周りを歩き始める可能性も高く、ガサガサという音に怯えるようになります。
持っていて常識という認識
ヘッドライトは登山をする上で必携の装備とされています。
山を登る人の間では常識です。
これは警察や山岳警備隊の方々でも同様に考えています。
遭難時に持っていないと怒られるだけでなく、遭難して当たり前と判断が下されるものです。
これから登山を始める方々も常識と捉えて、必ず購入・携帯しておく必要があります。
自分の灯りは自分で確保しよう
チームなどで活動する場合でも灯りを誰かに頼ることなく、各自ヘッドライトを持っている認識でいることと思います。
万が一途中で壊れてしまったなどは許容されたとしても、
・元々持っていない
・忘れた
・電池が切れてしまった
というのは信頼を損ねるだけでなく、今後一緒に登山をすることを拒まれてしまう可能性も大いにあります。
1人の灯りで2人分の登山道を照らすことで、一方の安全性が欠ける場合もあります。
手元を明るくするにも不便が生じることもあります。
自分の灯りは自分で確保するのが常識と言えます。
備えるという認識
どんなに計画的に問題ないと判断したとしても「備えるという認識」を手放してはいけないのが登山。
何かあった時に自分の身を守れるのは自分だけだと考えるとヘッドライトは持っておいて損の無いもの、むしろ自分の身を助けてくれる道具なのではないでしょうか。
山を始めるにあたって、ヘッドライトを最低1つは所持しておきたいものです。