歩くを意識する(1)

山の上で片足立ち 雪山のための身体作り

皆さんはこれまで「歩く」ということを意識したことがありますでしょうか。
登山をする上で「歩く」という行為は欠かすことができませんよね。

今回はそんな「歩く」ということについて書かせていただきたいと思います。
「歩く」を意識するだけで登山が変わるかもしれません。

登山においてまっすぐ歩くということはとても重要なことですが、日常の生活で意識している方は少ないことでしょう。

 

平地でまっすぐ歩けていますか?

多くの人が自信を持って「まっすぐ歩けています。」とおっしゃいます。
それは本当なのでしょうか。

ながら歩きも多くなっている昨今、周りを見渡すと無意識に斜行しているのが見受けられるのですが、あなたは本当にまっすぐ歩けていますか?

ザックのパッキングの偏り、おかしな背負い方が歩き方に影響を与えていることもありますが、骨盤の歪みや姿勢などがまっすぐ歩けない原因にもなります。

単独行では歩き方を確認するのが難しいため山仲間などと登る際に確認してみるようにしましょう。

 

パッキングと背負い方を見直してみよう

まずはパッキングの見直しです。

パッキングの基本に忠実にザックの中に荷物を入れていきましょう。
特に注意していただきたいのは左右の重さのバランス。

そしてザックを正しく背負えているかを確認してみましょう。背負う上で肩と腰にかかるバランスが大事になります。
10分ほど背負ってみて両肩の負荷の具合に偏りがありませんか?
もしあるようでしたらパッキングをやり直してみましょう。

体幹を確認してみよう

自宅で確認できる簡単な方法をご紹介します。
まずは片足立ちをして5秒から10秒の時間その姿勢を保持できるかどうかを確認してください。

これができない場合は体幹トレーニングを積極的に行った方が良いでしょう。
次に上記の確認時間を20秒から30秒で行ってみましょう。
20秒以上できることで一般的な体幹だといえます。

〈下に続く〉

山の上で片足立ち

前傾姿勢で片足立ち

もし可能であれば写真のように前傾姿勢にして確認してみましょう。
さらにザックを背負いながらできるようになれば安心ですね!

骨盤の歪みが原因で体幹に影響が生じていることもあります。骨盤の歪みは専門家の診断が必要ですので診療機関などで相談してみてください。もし山行を始めて数時間経ってから腰回りに痛みを感じ始めたら骨盤周りの歪みを疑ってみるのがよろしいかと思います。

姿勢を意識する

登り、下り問わず、腰に重心が乗ることが理想的な姿勢です。
さらにザックや地形に合わせた姿勢作りや道具の使い方を身につける必要があります。

姿勢は登山を学び始める初期のころに身につけるのが理想的ですが、どんなタイミングで学んでいただいても身につけることができます。ただし、独学で短時間で身につけられるものではありません。山岳ガイドや講師に見ていただくようにしましょう。

上半身が腰に乗り、腰の重心が地面に着地している足へと負荷が生まれます。
スムーズな重心移動ができる姿勢を目指してみましょう。

 

歩くを意識するまとめ

「歩く」を意識することについて書かせていただきましたがいかがでしたでしょうか。
歩き方に注目したわけでもない本記事は読者のあなたにどのように響いたでしょうか。

日頃意識していない「歩く」という行為を再確認していただく機会にしていただければ嬉しいです。

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