福島には尾瀬をはじめとするたくさんの小屋があります。
そんな中で一度は行きたいと言われている人気の山小屋がくろがね小屋です。
くろがね小屋のどんなところに人気の秘密があるのでしょうか。
小屋の使い勝手と共に徹底解説します。
登山者から愛されるくろがね小屋の魅力
白濁した温泉でほっこり
小屋一番の魅力はなんといっても温泉。
岳(ダケ)温泉の源泉に一番近い温泉がくろがね小屋の温泉です。
最も白濁した温泉を楽しむことができます。
4人も入ればいっぱいになる温泉。
窓からの眺めも決して良いとは言えませんが、湯けむり一つで風情を醸し出しているくろがね小屋の温泉は名湯にふさわしいと言えます。
石鹸などはもちろんありません。
温泉でそのまま汗を流し、ご入浴ください。
温泉の入浴時間は決められています。
夜20時半までにご入浴ください。
名物の食事でお腹も満足!
くろがね小屋では食事をお願いするか自炊をするか予約時にお選びいただきます。
自炊する場合、1,000円程度でガスコンロと5人用の土鍋を借りることができます。
※数に限りがあるため予約による先着順です。
土鍋で鍋レンタルはくろがね小屋ならでは。
朝ごはんまで借りることができるため鍋の残り汁で雑炊なども可能です!
もちろん煮炊きが多い場合はガスの購入も可能ですよ!
夕食は17時半頃からが目安です。
安達太良山くろがね小屋の名物といえばカレーです。
おかわり自由ですので、たくさん食べてください。
サラダや汁物はつきませんので予めご了承ください!
※福神漬けとらっきょがつきます。
朝食は朝5時半からが目安。
ご飯とお茶はおかわり自由です。
卵は温泉たまごになっており、卵の右にある煮物に入れて食べるのがおすすめ!
食事の食器は各テーブルで重ねてお戻しください!
ゴミは分別をして指定された場所へお捨てください。
詳しくは食事中に説明がありますので忘れずに聞いてくださいね!
お酒の価格
缶ビールやワイン、地酒など豊富にご用意がございます。
缶ビール420円
日本酒(ワンカップ)350円
ワインはミニボトルなどでも提供。
自炊をする場合
玄関入って一番手前にあるテーブル
または窓際のカウンターで自炊の方は食事をすることができます。
ガスコンロをレンタルしている場合は玄関入って一番手前のテーブルを貸していただけます。
ガスコンロの下に一枚木の板の敷物をしてご利用ください。
混雑時は場所の指示がある場合があります。
小屋のトイレ
休憩時のトイレ利用
玄関入ってすぐ右手がトイレになります。
扉手前で靴を脱いでいただき、扉を開けながら入室していただく形になります。
ただしトイレ利用の前に受付で一声お声がけください。
宿泊者のトイレ利用
小屋内から利用の場合、下足に履き替えることなくそのままトイレを利用することができます。
食堂兼サロンスペースからは2重扉になっており、スリッパに履き替えてご利用ください。
トイレ手前の一室には洗面スペースとアルコールスプレーの設置があります。
チェックインとチェックアウト
チェックイン
夏場:小屋の外にある水場でタワシを使って登山靴の汚れを事前に落としてください。
小屋内に入った際には代表者が受付までお越しください。
受付に予約者の氏名をお申し出ください。
その後受付カードを渡されますので、ご記入をお願いいたします。
記入が終わりましたら、宿泊料金のお会計となります。
事前に計算されている場合は宿泊料をまとめておくとスムーズです。
チェックイン時に夕、朝の食事の時間とチェックアウトの時間を指定されます。
小屋の状況に合わせて時間に変更がありますのでチェックアウトの時間、計画には余裕を持っておくと良いでしょう。
チェックアウト
7時もしくは8時までにチェックアウトという形になるかと思います。
特別な手続きはありませんので、そのままご退室ください。
チェックアウト時間の前後は出入り口が大変混み合います。
余裕を持ってご出発ください。
ツアー会社は2日目に山頂を目指す場合も多いため6時30分~7時の出発になることもあります。
参考にしていただければ計画のお役に立てるかと思います。
部屋の様子
基本は蚕棚形式の寝室
くろがね小屋の2階部分が居室スペースになります。
基本的には蚕棚のような形です。
上段はハシゴが急なためちょっと大変かもしれません。
大部屋の寝室
12号室が大部屋になります。
階段上がって突き当たりすぐの部屋です。
登山靴は各寝室で保管になります。
蚕棚の寝室では掘り下げ式の床の蓋を開けて中に入れる形。
大部屋は木箱の中に入れる形になります。
料金と予約方法
大人(一泊二食付)6,320円
子供(一泊二食付)5,140円
食事を付ける付けないは予約時にお選びいただけます。
それによって料金も変わってきます。
宿泊料 | 朝食 | 夕食 | 入湯税 | 合 計 | 日帰入浴料 | 宿 泊
冬期加算料 |
休 憩
冬期加算料 |
|
大人 | ¥3,810 | ¥820 | ¥1,540 | ¥150 | ¥6,320 | ¥410 | ¥310 | ¥210 |
こども | ¥2,780 | ¥820 | ¥1,540 | – | ¥5,140 | ¥210 | ¥310 | ¥210 |
(平成26年4月1日改定、消費税等込)
福島県子育てパスポート協賛
ファミたんカード提示で、小学生以下宿泊料無料。(食事をした時は、食事料をいただきます。)
子供は何人でもOK。ただし、家族に限ります。
なお、他県の全国共通展開子育て支援パスポートを提示の方にも、このサービスを提供しております。
詳しくはファミたんカードのページをご覧下さい。
電話(衛星電話)にて受付
ご予約は、直接、電話でくろがね小屋へお願いいたします。
電話番号 090ー8780ー0302
事前に予約状況カレンダーを必ず確認の上、予約の電話のこと。
ご予約・お問い合わせの電話につきましては、緊急時を除き午前10:00~午後9:00までの間にお願いします。
(衛星電話のためつながりにくい場合があります)
荷上げの関係上、宿泊の3日前までお願いします。
メールでのご予約は受けておりません。
くろがね小屋の概要
くろがね小屋
運営元:公益財団法人福島県観光物産交流協会
住所:〒964-0075 福島県二本松市永田字長坂地内
最寄りの登山口:奥岳登山口より2時間
小屋の雰囲気はこんな感じ
知っておきたい気になる疑問!
喫煙所ってあるの?
喫煙所は玄関横に設置されています。
喫煙者としては登山者が来たタイミングではタバコを消すなどの配慮をするようにしたい優しさポイント。
非喫煙者は喫煙スペースがある心づもりをしていると良いかと思います。
(時としてダイニングスペースから出入りすることもできます。)
小屋の建て替えがあるって聞いたけど…
現在のくろがね小屋は1964年(昭和39年)に竣工し、50年以上に渡って年中無休で営業を続けてきました。
が、老朽化ということもあり小屋の建て替えが予定されています。
2019年の春を目処に営業を終了する予定とのことです。
2019年3月いっぱいは営業することは間違いないとのお話をいただいております。
4月以降はまだ未定とのことですが、行けるタイミングでぜひ現存のくろがね小屋を楽しんでいただきたいと思います。
睡眠時の設備を教えて!
部屋のカーテン
廊下と仕切ることができるカーテンが設置されています。
同部屋の方々が早めに就寝する場合には
各部屋ごとに電気を消灯することもできるので暗闇の中安眠することが可能です。
寝具は布団と枕?
敷布団1枚、毛布2枚、枕1個が用意されています。
シーツなどはないため潔癖症の方はインナーシーツなどを持参すると良いかと思います。
枕には手ぬぐいやタオルなどを敷いて利用するようにしましょう。
小屋内は年間を通して寒くならないように工夫されており、就寝中に寒さを感じることは少ないです。
就寝前に温泉で身体をポッカポカになるまで温まることでスムーズに眠りにつくこともできるようです。
小屋内の暖かさを教えて!
夏は涼しく、冬は暖かいのがくろがね小屋の特徴です。
源泉が近くで沸いていることもあり、地熱の影響で小屋内も暖かい状況です。
積雪期に入るとダルマストーブの影響で小屋内を通して暖かさを感じることができます。
ただし朝方は少し寒さを覚えることもありますので、
起床後には暖かい格好に着替えられると良いかと思います。
電波状況を教えて!
原則スマホ、携帯電話は小屋から少し上がった尾根沿いで電波が入ります。
11号室、12号室の窓際では微弱ですがドコモの電波のみ拾うことができ、LINEやメールなどのメッセージの交換に困ることはなさそうです。
乾燥室ってあるの?
くろがね小屋には乾燥室はありません。
その代わり中央階段を囲うようにワイヤーが張り巡らされていますので
ハンガーをかけてご利用ください。
だるまストーブと温泉による地熱効果のおかげかしっかり乾きます!