気をつけたい中古品市場での購入

フリマアプリ 登山の始め方

山道具、装備の購入には注意が必要です。

近年、中古市場が拡大していますが、それに伴い登山用品やトレラン用品も多く出品されています。
そこで購入した山道具、本当に使って大丈夫なのでしょうか。
そんな疑問を解決していきたいと思います。

フリマアプリ

中古品市場でアウトドア用品を購入する真実

使っていないので売ります!が一番怖い

自宅保管していたので綺麗です。

ほとんど未使用です。

使わなくなったので売ります。

こういったコメントがフリマアプリの出品情報には並んでいます。
売値の半額近くだから安い!と思って購入してしまう人も多いかもしれません。

実際には長く使える物もあれば、1、2回使えたら御の字という場合もあります。
損得勘定でいくと、購入して数回で壊れてしまうというのはいかがなものかと思います。

山の中で壊れる登山靴

登山の途中で登山靴が破損したというケースは非常に多いです。
年間に何十件で済まされないほど多いかもしれません。

経年劣化が進んでいて、実際に山の中で歩いてみるとソールが剥がれてきた。
そんなケースによく遭遇します。

登山者が気づいていないだけで実際には靴の中では劣化が進んでいて、歩く衝撃が引き金になってソールが剥がれてきます。

山の中で壊れるのは最後の瞬間であり、実際には家の中から、または前の持ち主から劣化が始まっていることを忘れてはいけません。

忘れてはいけない!経年劣化という心配

山道具ではプラスチック製品や合皮を使った製品も多く経年劣化に気を遣う必要があります。

あまり耳にしない「経年劣化」という言葉。
時間の経過と共に劣化していくことを指しています。
これらは品質が悪いわけではありません。時間の経過ともに変化していくことが理由です。

  • 水分や湿気を吸い加水分解によって劣化が進む
  • 気温や室温が上がり、熱によって劣化が進む
  • カビやバクテリアなどの微生物によって劣化が進む
  • 紫外線(UV)によって劣化が進む

実は自宅で保管しているだけでも劣化は進んでいきます。
アウトドア製品は日本メーカー、海外メーカーいずれにしても国外で製造をしているケースというのは少なくありません。
そうした場合、販売までの間だけで半年から1年ほどの時間が経過している物も少なくありません。
実際に購入してから4、5年で経年劣化によって使えなくなる場合があることを忘れてはいけません。

「共に時を刻む」愛着湧くアイテムを手にして欲しい

いつ購入して、どれくらい使っていて、どういったメンテナンスや洗浄をしたか。
中古で購入していると全ては分かりません。

これらは中古車を購入するのと違い、登山道具に車のような定期メンテナンスや車検があるわけではありません。
記録を残しているわけでもありません。

損得勘定とリスクを天秤にかけてみよう

新品で購入したからといってリスクがゼロになるわけではありません。
ですが、中古で購入した場合はよりリスクを抱えることを忘れてはいけません。

今一度、フリマアプリなどでの購入をする前に、思い止まってリスクがあることを思い返して欲しいと願うばかりです。

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