雪質が変わり、少しずつですが温度の変化も感じるようになってきました。
春の気配を感じると雪山シーズンの終わりも見え始めます。
たまに降る新雪の量も徐々に減り、残った雪が目減りしていくことになります。
先日行ってきた丹沢山域では前夜に降った雪も翌日の晴れ間ですっかり溶けるほどになりました。
低山山域では無雪期が再び帰ってきたような感じです。
さて、本日はこれから迎える残雪期から雪山を始めたい人のための記事を書かせていただきました。
残雪期から雪山を始めたい人へ
雪山登山を始めたい人は、始めの一歩のハードルが高いですよね。
装備も高いし、どうやって始めたらいいかもわからない…
そんな方に向けて今回は残雪期から始める雪山歩きについてアドバイスさせていただきます。
残雪期の雪山はどんな顔?
残雪期の雪山も山域によっては様々な顔を見せてくれます。
春らしい顔を見せたかと思えば、冬に逆戻りなんて時もあります。
天候が荒れた場合の厳しさは想像し得ないものがあります。
寒さで凍え、目の前が真っ白で歩くことすらままならないことも。
心配になって装備がすごい量になったり、やっぱり雪山に行くのはやめようなんて思うかもしれません。
ただし天気に恵まれ、下調べを行い、準備を万全にした場合は安心して行くことができます。
残雪期の装備を節約する
厳冬期に比べると気温が比較的高くなります。
暖かい日は早朝でも氷点下にいかないことがあります。
では、どんな服装、装備で雪山に向かったらいいのでしょうか。
ハードシェルは不要
カッチカチに雪面が凍っていることが多い残雪期の雪山ですが、滑りづらいハードシェルが必要なんじゃないかと考える必要はありません。そんなにハードな雪山に初心者のうちに行くことはありませんので、原則としてハードシェルは不要です。
土が見える程度の残雪、もし雪がびっしりあったとしても傾斜がなだらかな山に行くようにしましょう。
登山服のアウターは夏山でも使っている雨具・レインウェアで大丈夫です。
ピッケルは不要
アイゼンとストックを装備しておけば、ピッケルは不要です。
これは前述の通りですが、雪山初心者向けの山からスタートするためです。
その他の装備
登山靴は軽アイゼンにチェーンスパイクや軽アイゼンでも構いませんが、せっかくでしたら雪山用の登山靴を履いてみてはいかがでしょうか。次のシーズンに向けて経験しておくことでスムーズにステップアップできるかと思います。
ワカン、スノーシューは原則不要です。
ただし気温が暖かくなっている場合、雪が溶けていることで踏み抜きやすくなるため装備しておくと便利です。
サングラス、ゴーグルは必要ですが、残雪期はサングラスだけでも十分なことが多いですので必ず装備しておくようにしましょう。
その他の服装
残雪期は照り返しなどもあり、想像以上に体感温度が上がりやすいためレイヤリングが重要になってきます。
脱ぎ着が上手にできるように重ね着を工夫してみましょう。
靴下は特別なものである必要もありませんが、寒がりの方は雪山向けの中厚以上のソックスを選ぶようにしましょう。
手袋は予備も含めてしっかり装備して歩くようにしましょう。
残雪期の雪山の始め方
- ヤマレコで行きたい山、夏山で経験している山の状況を調べる
- 1週間以内の山行で雪の状況を確認
- 同行してくださる雪山経験者が周りにいないか確認
- 単独の場合はより綿密に計画を立てる
- 山行を実施
残雪期に限らず雪山は、状況を確認することがとても大切です。
雪崩れ跡の有無や危険箇所、天候の変化など調べておくようにしましょう。
いかがでしたでしょうか。
第1弾の記事は以上になります。
第2弾の記事は3月上旬に掲載予定です。お楽しみに!